販促品やノベルティに使う色には、配布目的に応じて、それぞれに意味や意図があります。
行動力やエネルギーを感じさせる赤、信頼や冷静さを表す青、癒し、安心感を連想させる緑など、どのようなイメージを与えたいのかを考え、適切な色を選ぶことが大切です。
企業ロゴやクリエイティブなどを制作する際、希望にぴったり合ったカラーがなかなか表現できなくて困った経験はありませんか。
通常のプロセスカラーで表現できないカラーは、「特色」を使うと簡単に表現できます。
そこで今回は、特色とは何かという概要から、プロセスカラーとの違い、利用するメリット・デメリットなどについて、詳しく解説していきます。
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☆販促品、ノベルティ制作における色の選択ポイント各種ノベルティをはじめとする販促ツールは、お得意様、ご利用者様をはじめ、様ざまな顧客にメッセージを伝える重要なアイテムです。そのため、印象に残る商品制作が欠かせません。
とはいえ、ブランディング、企業アピールなどにおいて、顧客の心をつかむ色を決めるのは、なかなか骨の折れる仕事だといえます。
アイテムの色選びは、目的やターゲット層によって異なるのが基本です。
では、どのような選び方があるのかを見ていきましょう。
1:ブランドカラーを基準に活用する自社のコーポレートカラーやロゴ、イベントにイメージカラーがある場合、それらを選ぶと統一感が出て、ブランディング効果が高まります。
販促品やノベルティを見ただけで企業名、催し名などを連想させるため、ブランド認知度も向上します。
2:季節感を考える季節に合わせた色選びも、販促品やノベルティを魅力的に見せるポイントです。
たとえば、春はお花見に因んで桜色(ピンク)や若葉色(ライトグリーン)、夏は涼しげなブルーやホワイト、秋だと落ち葉を思わせるオレンジや茶色、冬はクリスマスをイメージする深みのある赤や緑などがおすすめ。季節感のある色使いは、顧客をはじめ、受け取る人びとに好印象を与えます。
3:目的、ターゲット層に合った色を選ぶ様ざまな目的(企業の発表会、イベントほか)、ターゲットの性別や年齢層、ライフスタイルに合わせた色選びも効果的です。
たとえば、ブランドやイベントを立たせたいなら、赤・橙・黄色、高級感を求める場合は、黒・ゴールド・藍色、清潔感を出すなら白・青・水色、自然や癒しを表現する時は、緑・ベージュ・パステルカラーがいいでしょう。また性別・年齢層を意識するなら、ポップなカラー(イエロー・ミントグリーン・パステル系ほか)は若者層や女性、シックな色(ネイビー・グレー・ボルドーほか)はビジネス層など、受け取る側の好みに合わせた色使いがおすすめです。なお、モノトーンやアースカラー(ベージュやカーキほか)は、誰もが利用できるユニセックスかつ使いやすい色といえます。
4:実用性を考えて、人気の定番色を中心に選ぶ販促品やノベルティは、日常的に使われるアイテムが中心。ですから、あまりに派手な色は避け、落ち着いたカラーや中間色を選ぶといいでしょう。おすすめは、黒・ネイビー・グレー・白・ベージュ・アイボリーなど。女性や若い世代なら、優しいパステル調カラーも好まれます。また、普段使いのアイテム(バッグ・文具・ボトル・タオルなど)は、汚れが目立ちにくい濃い色の選択が無難です。
5:素材や印刷方法との相性を確認する
アイテムの素材(紙、布、プラスチックほか)や印刷方法によって、色の発色や見え方が異なるため、可能であれば、制作する前に色見本やサンプルを確認しておくといいでしょう。
販促品・ノベルティ制作においては、このように「目的」「ターゲット」「ブランド」「実用性」など、多角的な視点からの色選びが、効果的な販促につながります。
それでも、なかなか決まらない時は、「2色(バイカラー)展開にする」「トレンドカラーを用いる」のもひとつの方法です。
ただ、「特殊な色使いの会社ロゴ」「目立たせたい文字・フレーズ」などに対しては、「どうしても(印刷で)表現できない、同じ色が見つからない」場合があります。
そのような時、用いられるのが「特色」です。特色を使用することで、意図するカラーで販促品・ノベルティを制作できます。
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赤×黄 だったらあの企業かな?青と白の飲み物はあそこのあの飲み物だ!
というように色の残す印象は重要です。
次回は特色印刷について、ご紹介いたします。